サッカーの反則まとめ!レッドカードやイエローカードの違いも紹介

2023.04.27

サッカーは反則で試合が止まることも多く、ルールを知らないと「なぜ?」と疑問に思うことも多いでしょう。また、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)が介入するときには、さらに試合の中断時間が長引きます。

この記事では、サッカーの反則ルールや、反則時の対応について簡単にまとめました。VARが介入するタイミングやJリーグ独自のルールである「反則ポイント」についても紹介しますので、ぜひサッカーへの理解を深めるための参考にしてください。

1. サッカーの反則

サッカーにはさまざまなルールがあり、反則行為があったときや、反則と疑わしい行為があったときは主審によって試合が止められます。

具体的には、「相手の選手を倒す」、「相手の選手を蹴ったり踏んだりする」、「ボールを手で触る(ゴールキーパーは除く)」などがあります。さらに、相手の選手からファウルされたふりをして審判をだまそうとする行為、「シミュレーション」も反則です。

また、ルールはサッカー大会によって若干異なるため、同じ行為であっても反則になるかどうかの判定も異なります。

反則かどうかの判定は原則として主審が下します。主審の位置から見ることができない行為に関しては、副審によるサポートを受けて最終的な判定を下します。

1-1. VAR(ビデオアシスタントレフェリー)が介入するタイミング

VAR(ビデオアシスタントレフェリー)とは、いわゆるビデオ判定のことです。審判だけでは同一場面を複数のアングルで見られないので、VARの試合映像を参考にして、主審が適切に判定できるようにサポートします。

VARが介入するタイミングは、得点、PK、退場、警告退場の人間違い、そのほかの重大な事象に関連することが生じたときのみです。

最小限の干渉で最大限の利益を得ることを目的として使用されるので、ある判定に対して10人中10人、あるいは9人、8人程度が「間違っている」と思うような局面でしか使われません。

また、すべての試合でVARが導入されているのではなく、国際サッカー評議会(IFAB)の承認を受けた組織・スタジアム・審判員のみ利用できます。

なお、FIFAワールドカップにおいては、2018年のロシア大会で初めてVARが導入されました。2022年のカタール大会では、日本代表の三笘薫選手のライン際でのプレーに対しVARが判定を行い、大きな話題となりました。

2. 反則一覧

競技者により次の行為がサッカーの試合で行われたときは、審判により反則と判定されます。

  • 相手のチームの競技者を手や腕などを使って押さえる
  • ボールを手や腕で触る
  • ゴールキーパーが6秒を超えてボールを手や腕でコントロールする
  • ゴールキーパーが手からボールを放そうとするときに妨害する、あるいは蹴る
  • ボールが両競技者の間にないときに、相手競技者の進行を妨げる
  • 負傷を装う、相手競技者がファウルをしたかのように振る舞う
  • フィールドから出る承認を得たあとで、ボールを蹴る
  • 得点した喜びを示すために、相手チームや相手の競技者を嘲笑する

また、上記の行為以外にも、サッカー競技に対する敬意がないと思われる行為はすべて反則となります。

3. サッカーの反則時における対応

審判により反則したと判定されたときは、決められた対応をしなくてはいけません。試合が中断され、相手チームに有利なプレーとなるフリーキックが行われたり、反則した選手に対して警告を意味する、イエローカードやレッドカードが提示されたりします。

3-1. 直接フリーキック

直接フリーキックとは、ダイレクトにゴールネットに向かってボールを蹴ることです。

次に紹介する間接フリーキックは、キックをする競技者は直接得点を狙ってはいけません。少なくとも1人の競技者とパスをつないでから得点を狙います。

しかし、直接フリーキックでは、キックをする競技者が直接得点を狙えます。相手チームからの妨害がない状態で蹴れるので、間接フリーキックよりも得点率が高くなると考えられます。

次のような行為をしたときは、相手チームの競技者に直接フリーキックの権利が与えられます。

  • 相手競技者を蹴る、あるいは押す行為をした場合
  • 唾を吐いた場合
  • 意図的に手や腕でボールに触れた場合

3-2. 間接フリーキック

間接フリーキックとは、2人以上のプレーヤーがボールに触れるまでゴールが認められないフリーキックのことです。ゴールネットから近い場所であっても、ダイレクトに得点を狙うのではなく、一度、チームの競技者にパスをしてから得点を目指します。

そのため、直接フリーキックとは違うチームの戦術や選手間のコミュニケーションが見どころである、というサポーターもいます。

間接フリーキックは、主にゴールキーパーに関わる反則に対して実施されることが多いです。いくつか例を紹介します。

  • ゴールキーパーが6秒を超えてボールを手で保持した場合
  • 味方からのパスやスローインを手で触れる場合

3-3. イエローカード

サッカーの反則のなかでも、特に悪質な行為に対してはイエローカードが出されます。

イエローカードには「警告」の意味合いがあり、その1枚では処分につながりませんが、同一試合で2枚提示されると退場、累積で2枚になると次の試合の出場停止になります。

チームの戦術や試合の状況によって、荒いプレーが頻繁に行われてイエローカードが多く提示されると、試合の流れが大きく変わります。

3-4. レッドカード

レッドカードは、イエローカードよりも悪質な行為に対して出されるカードです。審判により提示されると一発退場となるだけでなく、次の試合も出場停止となります。

著しく不正なプレー、相手選手への暴力行為、唾を吐く、あるいは暴言を吐くなどの侮辱行為、決定的な場面において手でボールに触れる行為、PKにつながるような反則行為に関しては、いずれもレッドカードと判定されることがあります。

レッドカードが提示されれば、その選手は退場させられるため、相手チームは数的優位になり、試合を有利に展開できます。

3-5. アドバンテージ

アドバンテージとは、反則があった場合でもそのままプレーが続くことを指します。

例えば、反則があったときに試合を停止するよりは、そのままプレーを続行するほうが反則した側に不利(=ファウルを受けた側に有利)と主審が判断したときは、アドバンテージが選択されます。

なお、重大な反則があった場合、のちにプレーが中断した際に、イエローカードやレッドカードが提示されることもあります。

4. Jリーグの反則ポイントとは?

Jリーグでは、独自のルール「反則ポイント」を定めています。反則ポイントとは、警告、退場、出場停止によって加算されるポイントで、多いほどクラブに対する評価が下がる点が特徴です。

例えば、反則ポイントは年間表彰の「フェアプレー賞」受賞チームの選定基準になっているだけでなく、クラブへの「アンフェアなプレーに対する反則金」の算定基準の1つでもあります。

なお、反則ポイントは退場1回につき3ポイント、警告1回につき1ポイントが加算されます。

5. よく試合が中断される「オフサイド」は反則なのか?

オフサイドとは、ディフェンス側よりも先回りして攻撃することを防ぐために設けられたルールです。ディフェンス側の最終ラインよりもゴールネットに近いポジションにいて、味方からのパスを受けてしまうとオフサイドと判定され反則となります。

オフサイドと判定されたときは、サイドラインにいる副審がフラッグを挙げます。相手チームの競技者に間接フリーキックの権利が与えられ、得点のチャンスになります。

ただし、スローイン、コーナーキック、ゴールキックのためにゴールネットに近いポジションにいる場合は、オフサイドとは判断されません。そのほかの問題がないときには試合は続行されます。

なお、オフサイドについては、副審による正確な判定が難しい場合もあります。そのため、試合中には、VAR(ビデオアシスタントリファレンス)によって確認することがあります。これにより、より正確な判定ができます。

6. 反則についてのルールを学んでおこう

サッカーでは反則があったときは試合が停止され、ペナルティが与えられます。反則のタイミングによっては試合の流れが変わることもあるので、ゲームを左右する大きな要素ともいえるでしょう。

反則ルールについて理解を深めると、さらにサッカー観戦が楽しくなります。

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